禁煙治療

当院では禁煙治療を医療保険にて行っています。一日の本数×喫煙年数が200を越える方で禁煙を希望される方は保険で禁煙治療を受けることができます。
ニコチン代替療法
タバコを吸っているとニコチンをはじめたくさんの有害物質を体内に取り込むことになります。その中でニコチンは禁断症状を起こす代表です。ニコチンは身体に入ると脳内まで入り込み、本来の神経細胞間での伝達物質に取り代わってしまします。すなわち、ニコチンに脳の伝達を乗っ取られてしまうわけです。そこで、タバコが切れてくるとニコチンが入ってこなくなるので、神経伝達がうまくいかなくなり、イライラしたり、しんどくなったり、不快な症状つまり離脱症状が起き、それを元に戻そうとついついまたタバコを吸ってしまいます。なかなかタバコがやめられない理由です。お解りのようにタバコを吸うと気分が良くなるというのは間違いで、タバコが切れると不快な状態となり、タバコを吸うとやっと元に戻るということです。禁煙すると本来の神経伝達物質が復活しいつも爽快な状態を維持できるというわけです。 といっても、急にタバコをやめると離脱症状が特に最初の5〜7日つよく、そのためなかなか止められないというのが実情です。そこで、ニコチン代替療法があります。タバコは急に止めますが、ニコチンを貼り薬で身体の外から離脱症状が起こらない程度に補い、徐々に貼り薬から補う量を減らしていきます。通常8週間で貼り薬も止めて完全な禁煙を達成するという方法です。この方法ももちろん魔法の方法ではありません。やはりしっかりした意欲と努力が必要です。でも、ニコチン代替療法を用いることによって成功率は約2倍になることが分かっています。高い山を越すのを低めの山で許してもらうといったところです。
具体的な禁煙方法
まず、なぜタバコを止めたいか考えます。たとえば 身体のため、子供のため、タバコ代のため・・・・・・
次にタバコを止める日を決めます。これが一番大切です。あまり遠い先では決心が鈍っていけません。だいたい10日か2週ぐらい先がよいでしょう。やはり禁煙はそれなりに大変です。時間的、精神的に少し余裕のある時がよいでしょう。また何かきっかけがあると良いかもしれません。たとえば誕生日とか何かの記念日とか。
その次にニコチン代替療法を用いるため禁煙治療を行っている医療機関を受診し、禁煙の準備、ニコチンパッチの処方、吸いたくなったときの対処方法などの指導を受けます。
いよいよ、禁煙です。前日には残っていたタバコはすべて水に漬けてゴミ箱へ捨ててください。灰皿もライターも処分します。
第一日目、朝起きたらすぐにニコチンパッチを貼ります。効くのに2〜3時間かかるのでその間は少しつらいですが頑張りましょう。どうしてもつらいときはニコチンガムを噛むのも一つの方法です。ニコチンパッチは入浴時もそのまま入って張り替えは必ず朝起床時に行います。こうして5日ぐらい、一番離脱症状の強い時期を乗り切ります。2週後再診時、「案外楽でした。」とおっしゃる方もかなりおられます。ところがやはり禁煙はそれなりに大変なもので、そのあとに、特に何もきっかけ、心当たりもないのに、突然スパイクのような強いタバコの誘惑が必ずやって来ます。そんなの私に限って、と思われるかも知れませんが、皆さん経験されます。それもパターンは概ね決まっていて、「1本ぐらいは身体に悪くないだろう。」 「今まで禁煙したのだから今1本吸ってからまた禁煙すればよいだらう。」 「タバコを我慢するストレスの方が身体に悪い。タバコの害の方がまだましだ。」 というふうにやって来ます。これこそ、敵の作戦と心得ておいてください。敵を知り己を知れば百戦危うからず。
こんな、タバコの衝動はだんだんに間隔が長くなり、3ヵ月ぐらいするとタバコの臭いがイヤになります。そこまで来れば、やっと安心、でも、2年して1本だけ吸って数日で元の本数に戻ってしまったなんて方もありますので、注意注意です。
禁煙外来でお話していることを少し書いてみました。










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